ちょうど腕時計が1本欲しかった
お恥ずかしながら、社会人になって2年以上、まともな時計を買ってこなかった。ずっと1000円くらいで買える国内メーカーの時計(いわゆるチプカシ等)ばかり使っていた。というのも、普段は砂埃にまみれた現場に多くいるせいで、高い時計を付けるのはもったいないからである。現に何本か腕時計をダメにしているが、大方の理由は風防がすれてしまって時間が判読できなくなるからだ。
しかしながら、さすがにそろそろまともな時計が1本ほしいところ。仕事でちゃんとした格好が求められる時に着用するのはもちろんだが、いよいよアラサーという段階で私服も「ちゃんとした格好」をしよう、というモチベーションに包まれている。服は揃い始めたので、そろそろ時計を……を考えていたちょうどその時、ヨドバシカメラの恒例企画である福箱の事前抽選が目に入った。いいタイミングだし、と勢いだけで応募したところ、推定43倍の壁を越えて当たってしまった、というわけ。乗り遅れた感は否めないが、ただ当たってやったー!ではもったいないので、ぎりぎり正月かな?というタイミングで記事にすることにした。これで今年の正月ネタはおしまい。
前置きはこのくらいにして、中身の紹介に入る。
福箱の中身
福箱の中身は以下の通り
- 腕時計本体(CITIZEN 品番NY4050-03A)
- ワインディングマシーン(Continental WINDER JBW110 WT)
- 腕時計収納ケース (ESPRIMA ESWB-A3005)
- セーム革 (HARP 高級セーム革 大)
- 布マスク(KEEN TOGETHER MASK)
概ね外箱の写真の通り。違ったのはワインディングマシーンの色と、KEENのマスクが入っていたことくらい。
以下ではそれぞれを少し深堀りして紹介する。
腕時計本体(CITIZEN 品番NY4050-03A)
文字盤色は白、縁は銀色、ベルトは黒といたってベーシックなスタイル。しかし針が青かったり、文字盤中央部が螺鈿のように色が変わったりと、少しの遊び心が見える。高級時計では決してないが「おっ、ちょっといい時計だな」という印象。径は40mmで程よく、機械式時計特有の重さを感じる。
腕時計の背面はスケルトンになっていて、自動巻きの機構を見ることができる。機械式腕時計は全男の子のロマン。かっこいい。
ちなみに希望小売価格は38,500円(税込)、実勢価格はAmazonで26,950円(税込、2022/1/8時点)。ヨドバシ・ドット・コムではすでに取り扱いを終了している。最新のモデルではないようだが、普遍的なデザインも相まって何の問題もない。
ワインディングマシーン (Continental WINDER JBW110 WT)
端的に言えば「自動巻きの腕時計を巻くやつ」。電源を入れておけば、時折中で時計をくるくると回してゼンマイを巻いてくれる。見た目はプラスチックの箱で質感的には微妙だが、動作音は非常に静か。隣でブログを書いていても全く気にならない。
ちなみにヨドバシ・ドット・コムで取り扱いがあり、販売価格は4,980円(税込)。意外とする。
腕時計収納ケース (ESPRIMA ESWB-A3005)
腕時計を3本収納できるコレクションケース。アルミ製で、アタッシュケースのような作り。結構しっかりしている。どうぞコレクションを入れて眺めてください!という精神を感じるが、いかんせん1本目である。でもこのケースにはあと2本入る。危うく次の時計が欲しくなってしまうところである。
ちなみにヨドバシ・ドット・コムで取り扱いがあり、販売価格は5,580円。結構いい値段がして、正直これが一番びっくりした。
セーム革(HARP 高級セーム革 大)
腕時計のお手入れアイテム。傷をつけず、汚れがきれいに落ちるらしい。時計や貴金属の掃除に使えるとか。
ヨドバシ・ドット・コムで取り扱いがあり、販売価格は702円(税込)。
布マスク(KEEN)
箱から出した時の第一印象は「なぜ?」。そしてメーカー名を見て、KEENってマスクも作ってたのか、と驚いた。靴やサンダルの印象しかなかったもので。かなり厚手で頑丈そうに見える。紐の長さを変えられるところも便利で、普通に使えそう。
ヨドバシ・ドット・コムでの取り扱いは終了していた。実勢価格は1,000円程度。
総合的には「かなり満足」
あくまで私の主観では「かなり満足」。いい内容の福袋だと思っていて、買ってよかった。というのも、私は自動巻き腕時計を今回初めて買った、ということは当然周辺の機材は全くそろっていないわけである。そんな状況でのワインディングマシーンや腕時計収納ケースなどは正直助かった。腕時計もかなりベーシックな銀縁白文字盤に黒ベルトだが、そもそも時計を持っていなかったので被りようがなかったのも幸いした。ベーシックなモデルだけあって最新モデルではないことも気にならないし、何よりもいつまでも、どこでも使える、というところがデカい。メーカーも安心と信頼のCITIZEN。これが一万円なら正直安すぎる。
今回私が引いたのは白文字盤のパターンだったが、人によっては青文字盤のパターンもあった様子。どっちがいいかは好みによるかも。
自動巻き腕時計入門にはおすすめ
今回の福箱はさながら自動巻き腕時計スターターキットともいうべき内容であり、私のような自動巻き初心者の入門編としては非常にコスパが良い。今回の品ぞろえを1つずつ買うと、おおながら自動巻き腕時計スターターキットともいうべき内容であり、私のような自動巻き初心者の入門編としては非常にコスパが良い。今回の品ぞろえを1つずつ買うと、おおむね3~3.5万円ほどかかることになる。このラインナップがあればしばらく使える、というのも大きい。
一方、すでに何本か時計を持っている人には恩恵が薄いような気がする。そもそも2万円台の時計を11,000円(税込)で買えるからお得といえばお得なのだが、ベーシックなアイテムなのですでに持っているものと似ていたり、被る可能性が高そう。ワインディングマシーンやケースがダブつく可能性もある。腕時計上級者はそもそもこの福箱を買わないとは思うが、あくまで初心者向け、という位置づけだろう。
以上、【福袋ネタバレ】ヨドバシ福箱2022「腕時計(自動巻き)の夢」を購入できたのでレビュー【自動巻き初心者におすすめ】をお送りしました。